ひとつらなりのイエ-中庭と居室を交互に繰り返しながらヒトツヅキに連なっていく住まい-
ひとつらなりのイエ-中庭と居室を交互に繰り返しながらヒトツヅキに連なっていく住まい-
背中合わせに南北2区画を1つとし、中央部で少し角度を振った間口4.8mに対し、奥行は25mもある非常に細長い敷地での計画です。このような細長い敷地条件かつ周囲の建物が迫る状況においても、明るく風が通り抜け、生活動線が長く短調なものにならないような空間づくりを基軸に、2つの中庭を細長い建物に挟み込んでいく構成としました。
2つの中庭にはそれぞれの役割(憩いの場としての中庭とサービスヤードとしての中庭)を持たせながら、外(中庭)と内(各居室)を交互に繰り返しながらひとつの建物としてつなげていくことで、暗くなりがちな家の中心部に柔らかい光が降りそそぎ、心地よい風を取り込めるようにしました。
また、敷地形状なりに異なる角度の建物を中庭でつなげていくことで、長方形や正方形の箱体がリズミカルにつながり、中庭との相乗効果で視覚的にも変化のある、家のどこにいても家族の気配を感じられる住まいとなりました。
注文住宅