階段ギャラリーのある家-新旧デザインの融合-
階段ギャラリーのある家-新旧デザインの融合-
それぞれの部屋と部屋は、家の中央にあるくびれた廊下と階段でつながっています。無念にも打ち合わせの半ばで亡くなった、この家の主である無神論者のお父さんの為に、仏壇に代わるスペースとして階段室につくられた「レクイエム・コーナー」。 思い入れのある品々の展示ギャラリーとして機能し、くつろげる居室の延長のような空間は、奇しくも、30年前、ボブ・ディランの初来日コンサートを、同じ日に同じ会場、枚方の松下体育館で観たという、設計者とお父さんとのエピソードから生まれました。 キッチンは部屋の大きさを調整しながら、クライアントが選んだアンティーク家具を組み込んだオリジナルデザインです。そんなクライアントとの共同作業の中で、時を経たアンティーク家具や名作デザイナーの家具や照明器具を、新しくつくられる空間といかになじませるか、ということがこの住宅の重要なテーマとなっています。
注文住宅