トンネルのような玄関土間のある家
トンネルのような玄関土間のある家
6mの長さを持つ漆喰で塗られたアーチ天井の玄関土間と、暗く真っすぐな階段を上ると、広く天井の高いLDKにたどりつきます。
生活の中心となるこの空間の壁は漆喰塗り、一部は中国上海の100年前の建物を解体した古レンガ、ニューヨークの地下鉄で使われているタイル、造作家具やテーブル、カウンターをロシア産のナラの無垢材を採用するなど、雰囲気のある素材へのこだわりを重視しました。
リビングから続くルーフテラスは、現代美術作家「ジェームズ・タレル」の作品のように通常の手すりを屋根の高さまで立ち上げ、まわりの民家や電柱、電線などカットし、空だけを絵画のように切り取っています。日常生活では特に意識しない、見逃してしまいがちな空の色、雲の流れを感じ、ずっとこのテラスで空を見上げていたくなるような空間を目指しました。
注文住宅