愛車と空を眺める暮らし
子育てがひと段落した時に出会った、「家」という楽しみ
建築家:作人 | 新築注文住宅
子育てがひと段落した時に出会った、「家」という楽しみ
建築家:作人 | 新築注文住宅
2012年に竣工し、まもなく5年を迎えるI様邸。
マンションで二人の息子さんを育ててきたI様ご夫婦。
忙しい子育てがひと段落した時に、一軒家を探し始めました。
年を重ねて、なぜ戸建てへ向かったのでしょうか。
そして、そこでどのような暮らしを手にされたのでしょうか。
設計した作人の加藤氏、谷口、中島(写真撮影)の3名で伺いました。
子供が成長し、さてようやく自分の時間が持てる・・・!というタイミングで、一軒家に住もうと思われたI様。
よくある話は、子供が大きくなるにつれて、マンションは手狭になり、一軒家を探すというパターン。
I様の場合は、その逆です。
その理由は・・・「愛車のための駐車場」
ご主人はバイクに、奥様はMiniに、魅了されていたご夫婦。
それまでも所有されていたのですが、駐車場に屋根がなかったり、
じっくり愛車に向き合うスペースが不足していたそうです。
そんな経緯で、“ビルトインガレージができること”を第一条件に、
I様ご夫婦の土地探しがはじまりました。
はじめてIFAを知ったのは、見学会でした。
ご覧いただいたのが、作人設計のコンセプトハウス。
はじめてみた時のインパクトがすごかった!とのこと。
「もう感動して、すぐにここでつくりたい!と思ったんです」とご夫婦が口を揃えます。
実はハウスメーカーにも打診されていたI様。
駐車場の希望を話すと、「それなら建築家に頼まれた方がいいかも・・・」と、
営業マンに言われていたそうです。
ハウスメーカーさんは、土地の形や間取りが定型にはまらないと、難しい場合が多いですね。
ハウスメーカーさんとも話をされていたので、IFAの営業スタイルには少し驚かれたI様。
全く営業っぽくないのが、新鮮だったそうです。これ、よく言われることですね。。。(笑)
I様を担当したのは、当時はプロデューサーとしても活動していた室長の菊井でした。
他社では、すぐ年収は?借入金は?といった事務的な話がはじまるのに対して、
IFAでは、のーんびり世間話。「おもしろい会社だなー」と思っていただいたとか。
実際は、雑談とも思える世間話の中から、
お客様のお人柄や志向を感じ取っていたのだと思います。
「お客様がどう暮らされたいか」その部分を一番大事にするIFAです。
土地を探し始めたI様。なかなか出会いがなく、2年ほどの月日が流れました。
時に、リノベーションを検討したこともあったとか。
ついに、今の物件と出会うのですが、先に物件の外観だけをご覧になったご夫婦。
石垣が積まれた古家を見て、「これでは駐車場ができない」とすぐに却下したそうです。
でも菊井は違いました。
石垣部分を掘り込みガレージにすれば、駐車場ができること、
そして何より、この素晴らしい眺望は、絶対買いだと勧めたのだそうです。
実は菊井。万が一ガレージができなければ、
自分がこの土地を買い取ることまで覚悟して、この土地をオススメしたのだとか。
建築家の加藤さんは、菊井から「眺望眺望!」と念押しされたことを覚えていました。
このあたりの土地を知り尽くし、たくさんの事例を見てきたプロデューサーだからこそのご提案だったのですね。
一緒に物件を内覧し、階段を上がった瞬間、
奥様も一気にこの物件が気に入ったそう。
「それはもう、直感・・・でした!」とのこと。ようやく出会えましたね。
プランニング中の思い出をお伺いしました。
「家づくりのプロである、建築家が設計してくれるのだから、
大まかなところだけお伝えして、全てお任せしました」とご主人。
「I様ほど、がっつりお任せ!と言われると、逆にプレッシャーなんですが・・・
自由に提案させてもらいました」と加藤さん。
かといって、一方的に建築家が決めるわけではなく、
建築家がじっくり考えて提案したものを、じっくり議論していく。時間をかけて検討を重ねました。
「普通じゃないトイレがいい」そんなご要望もあったそうですよ。
頭を抱えながら、真剣に考えました!と加藤さん。楽しそうな打合せですね。
「今振り返って、ここはこうしたら・・・というところは全くないんですよ」とご夫婦。
じっくり時間をかけてつくっていったからこその満足感なのではないでしょうか。
大いに盛り上がった上棟式。
工事中は、作人さんのこだわりを具現化するために、大工さんは色々苦労したそうです。
建築家、現場監督、大工さん、それぞれの知恵と技術の上に、いい家が出来上がります。
工事面でも、IFAの記憶に残る一邸なんです。
I様のお住まい。訪れた誰もが驚くのが、眺望の良さです。
道路からは、3階分の階段をのぼったところにあるリビング。
この家の特徴でもある深い軒と広いデッキスペースが、
眺望の良さを生活の中に組み込みます。
とはいえ、最初は筋肉痛になったんですよ!と笑うご夫婦。
マンションの平面生活からは、かなりの運動量ですよね。
それでも、眺望を楽しむための2階リビングは、計画当初から揺るがなかったそうです。
「ここからね、ぼーっと空を見るんですよ。」
いい味に育った、ベストポジションのソファ。家具も建築家と一緒に見に行きました。
夏は窓を開けっ放しにして空を眺める。飛行機も見えるんですよ。
晩御飯の時間には、月が見える。夕陽は反対なんですが、染まる夕焼け空も本当にきれい。
ご夫婦の“空話”は続きます。「こんなに空を見るなんて、なかったですもん」
そうですよね。なんともうらやましいお話です。
そして深い軒が、冬は日差しを奥まで取り入れ、夏は日差しをカット。
この効果で、マンションよりもあたたかい冬を過ごせているのだそう。
また、広いバルコニーでは、BBQをしたり、外でご飯を食べたり。
マンションではできなかった過ごし方を楽しんでいるそうですよ。
周りを気にせずに、自分の時間が過ごせる、室内の延長としての素敵なバルコニーです。
デパ地下でおいしい食事を買ってきて、バルコニーでワイン。
それが週末恒例のスタイルなんだとか。なんともおしゃれな生活です!
「ここのね、ワークデスクから見た感じが好きなんです!」と奥様。
「こっち側から見るのもいいんですよ」とご主人。
視点が変わることで、見え方が違うのも、またいいのだそう。
ご夫婦の会話を聞いて、にやりとうれしそうな加藤さん。
それにしても、本当にセンス良く暮らして下さっています。
竣工当時の写真を見比べても、5年の生活感を感じません。
憧れの大人のお住まいです。
「我ながら、夜見ても、かっこいいなぁって思うんですよ。」とご主人。
バルコニーに仕込んだ照明によって、庇が浮かび上がって見えるよう設計されています。
高台にあって、遠くからでもよく見えるI様邸。
こういう家が、枚方の街並みを変えていくきっかけになっていけばいいですよね。
とっても仲が良くて、趣味もセンスも素敵なI様ご夫婦。
お若いんですが、実はお孫さんがいらっしゃるんです。
最近はバルコニーでお孫さんがプールで遊んだりもされているそう。
そして、なんと息子さんのお住まいも・・・IFA×作人でさせていただいたんです。
土地探しから家づくりまで、お手伝いさせていただきました。
それだけI様ご家族が、このお住まいにご満足いただけた証かなと思います。本当に光栄ですね。
最後にこれから家づくりを考える方へのメッセージをお聞きしました。
特に、子育てを終えた世代の代表として、今回はI様にインタビューをお願いしました。
子育てを頑張ってきて、やっと自由を手に入れた時に、向かう先はそれぞれです。
旅行、ボランティア、仕事・・・。その中で、I様ご夫婦は「家」に向かわれました。
「家の中で、夫婦がお互いいる場所は違うけど、
それぞれが自分の時間を豊かに過ごせたら、すごく幸せじゃないですか。」
「空を見たり、バルコニーで過ごしたり、家にいるのが楽しいって
本当に生活が豊かになった気がするんですよ」
「旅行から帰っても、やっぱり家がいいなって思うんです」
「まだまだやりたいことがありますもん。オーディオルームをつくったり、
壁を塗ったり。実は設計の時点で第2期計画まで考えていました。
5年たっても、飽きたということは全くないです」
ご夫婦からは、うれしいお言葉が続きます。
ものづくりの世界は、バイクのカスタムにも通じるとご主人は言います。
既製品をそのまま使うという方法もあるけれど、
既製品にはないものを、自分の思った形に、ひとつひとつつくっていく。
そういうのが好きな人には、IFAが向いていますよねとご主人。
これからたくさんある「自分時間」を、
より豊かに、より自分らしく過ごせるように、しつらえる。
様々な経験を積んだ大人だからこそ、
自分の価値観にあった暮らしができることが、何よりの贅沢なのかもしれない。
楽しそうにお話して下さる、ご夫婦の様子から、そんなことを感じたインタビューでした。
それにしても、こんなおしゃれなおじいちゃん&おばあちゃんの家。素敵すぎますね。
もはや「おじいちゃん、おばあちゃんの家」とも呼ぶのがふさわしくないような。。。
そんな、憧れの大人のお住まいでした!
素敵な暮らしを拝見させていただき、ありがとうございました。
I様ご家族の皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。