緑豊かな星田山手の住宅地の一角で家づくりが進んでいます。
お施主様は、ヴィンテージカーやヴィンテージ家具など、古くて深みのある物がとにかくお好きなご夫妻。家づくりも趣ある中古戸建や古民家を購入してリノベーションをご希望される中、IFAを訪ねてくださいました。
お話を伺ったのは、大学時代にイタリアの山岳都市を巡ったり、交野市私部の旧市街エリアを研究題材に選ぶなど、歴史ある街並みや古民家が好きな建築プロデューサー樋口。さっそく物件探しを始めましたが、なかなかご夫妻の理想に近い物件と出会えず、一年以上の月日が流れていきました。
ご案内を重ねる中でお二人が求めている空間のイメージをつかんでいた樋口は、思い切って土地探しから始める新築への方向転換を提案しました。見学会で様々な新築事例を見てくださっていたことと、またちょうど理想的な環境と出会うことができたことが重なり、今回の敷地での家づくりが始まりました。
敷地の奥手は境界際から丘のようにせり上がる公園に面しており、視界を草木の緑で埋めてくれます。
設計を手掛けるのはエモジンデザインスタジオの田中氏と山本氏。
ご夫妻のご要望からイメージしたのは、「山裾に建つ素朴で小さな山小屋」だそうです。
「帰宅するとホッとさせてくれるような佇まい。窓から外を眺めたり、デッキに出てコーヒーを飲んだり、子ども達は階段に座って絵本を読んだり・・・そんな家族の時間と共にゆっくりと味わいを増し、暮らしに馴染んでいく家になっていってくれることと思います。」(建築家設計ポイントより抜粋)
素材には本物の古材や、時間を経て味わいを増す無垢材にレンガ、タイルを場所ごとに一つ一つ丁寧に選ばれています。その中にはIFAで初めて使用する素材も!どのような雰囲気になるのかとても楽しみです。
現場は終盤に差し掛かり、木部塗装や漆喰壁のお施主様工事へと進んでいきます。
8月末~9月中旬完成予定です。またこちらのブログでご紹介いたします。(中井)