IFA住宅設計通信(以下IFA通信)、夏号を発行いたしました!
IFA通信は、文章から紙面デザイン、校正、発送準備まで、すべてスタッフ・建築家がつくる、手づくりの冊子です。
もうお手元に届いている頃かと思います、ぜひご覧いただけましたら幸いです。
さて、そんなIFA通信の室長コラムにてご紹介しておりました「ゆめのほしフェスタ2021」。
IFAが主体となり9年前から枚方市駅からすぐの天津橋周辺の河川敷にて開催させていただいています。
今年は、地元への関心を高める事を目的とした授業を通して、ゆめのほしの活動に興味を持ってくださった牧野高校の有志生徒をプロジェクトメンバーに迎え、春よりこつこつ準備を進めておりました。
しかし、8月頭に発令された緊急事態宣言発令を受けて、
来場者およびスタッフの安全を考慮し、止むを得ず中止とさせていただきました。
ご協力をいただいておりました方々には、深くお詫び申し上げます。
コロナ禍による制約が多い中、開催に向けて奮闘していた高校生、協力してくださった方々のためにも何かしらカタチに残したいと、IFAの倉庫にて高校生と一緒にランタンの点灯式と撮影会を行いました。
このランタンは枚方市内の13の小学校にご協力いただき、約1000人の子どもたちにつくってもらったもの。ランタンには七夕にちなんで願い事を書いていただきました。
上から見るとこんな感じ。
ランタンひとつひとつを星に見立て、天の川の星空をイメージしています。
材料となったのは、枚方で育ったヨシからつくったヨシ紙です。
今回のプロジェクト参加のきっかけのひとつ、「平安時代の歌人に愛されていた頃のような、美しい天野川にしたい」というキーワードから、淀川に自生し、川の浄化に一役買っているヨシに着目した高校生。
枚方に拠点を置き、地域資源を用いたデザイン活動をしているアトリエMayさんにご協力を得て、企画が実現いたしました。
生成り色した素朴で温かい風合いが特徴で、この紙を使うことが淀川の環境保全にもつながってゆきます。(詳しくはアトリエメMayさんのWEBサイトをご覧ください。)
ランタンのヨシ紙を通した灯りはやさしく、またたくさんのランタンが集まり、織りなす風景は幻想的できれいでした。参加してくださった小学生のみなさんはもちろん、もっと多くの方に見ていただきたかったです。
↑高校生+IFAスタッフ総出の準備風景。願い事を見せてもらいながら、わいわい作業。(慣れない中腰作業に途中でくじけそうになりました(笑))
↑ 企画に参加してくれた牧野高校の生徒さん。楽しい思い出に、そしてほんの少しでも将来に活きる経験となってくれますように。
コロナに罹り治療を受けられている方、後遺症に悩まれている方、悲しい思いをされている方に心からお見舞いを申し上げるとともに、参加してくださったこどもたちの願いが叶うこと、
そしてコロナが一日でも早く終息し、こどもたちはもちろん、大人の私たちも、夢ややりたいことに自由にチャレンジできる日々が戻ることを心から願っています。
ランタンの動画は、ゆめのほしフェスタのインスタグラムで公開しております。
そちらもぜひご覧ください。→インスタグラムを見る
アシスタント中井