昨年、完成引き渡しをさせていただいた「枚方元町の家」。
建築家・TOFUの小川先生から竣工写真が届きました。
タイトルは「時を紡ぐ家」。
築約100年の古民家リノベーションです。
「時を紡ぐ家」のお施主様ご夫婦は、ご両親から受け継いだ家にこのまま住み継ぎたいけれど、築年数や建物の状況を考えると、建替えすべきかと迷われていました。
そんな時にIFAの古民家リノベーション(長尾元町の家)を見て、「我が家の可能性を見出したい」と相談に訪れてくださいました。
リノベーションできるかどうか、調査のため枚方元町の家を訪れた担当プロデューサー樋口の初見の感想は、「ワンダーランド」でした。
敷地法面に相当数の石を用いた枯山水庭園があり、庭園を望む和室と縁側の雰囲気が非常に良く、さらに法面を上る長い廊下の先には、これまた凝った造りの離れ。
鉄扉の蔵もあり、先代のこだわりや想いがつまった歴史ある空間が広がっていました。
離れやそこへ向かう廊下など、損傷の激しい箇所もありましたが、この価値ある邸宅を整理し、保存補修と住みやすさを両立した提案をしたい、と強く思った樋口。
建築家・小川先生と共に古き良き趣はそのままに、現代の生活スタイルに合わせながら性能と空間のアップグレードを試み、リノベーションが完成しました。
長い年月を歩んできた住まいには、ご家族のかけがえのない思い出が宿されています。IFAが目指すのは、そのような目に見えない記憶や空気感も、確かに継承するリノベーションです。
そんな想いをカタチにできた事例の一つとなりました。
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家づくりの参考にぜひご覧ください。
↑ リノベーション工事着手間際の打ち合わせに伺ったときのワンシーン。この趣は歴史があるからこそ、そのまま受け継がれる決断をしていただきました。