建築家との家づくりを行うIFA住宅設計室。
お客様ご家族の理想の暮らしを丁寧に紐解きながら、じっくり打ち合わせを重ね、敷地の特徴や周辺環境を考慮し、建築家が設計する家は同じカタチ、同じ間取りの家は二つとありません。設計図をカタチにする現場監督や大工もまた、柔軟な思考と対応が求められます。
今週末よりはじまる山之上5丁目の家のみどころを、棟梁の中薗大工に話を伺いました。
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施工で頑張ったところは外観の納まりと、杉の丸太を使用した階段です。
外観は、外壁のサイディング材と目地を揃えた軒天、トメ仕上げとした鼻隠し(屋根の軒先に取り付ける板材)、西側の壁面の面に揃えた二階の庇など、意匠的に美しく見えるよう細かな工夫をしています。
言葉で表現するのは簡単ですが、実際に作業するとなるとなかなか大変でした・・・
山之上5丁目の家は建物・屋根ともに少々複雑な形状をしているため、板材一つひとつの寸法や形が変わってきます。採寸と加工を繰り返し、必要なところは鉋掛けをして、微調整をしながら納めました。
また庇は大工・板金屋・サイディング屋の三者が関わる箇所です。壁面に揃えるにはどうしたらよいか、各職人と知恵を出し合いながら丁寧に仕上げています。
大工仕事は料理と同じで、綺麗に仕上げるためには下準備と手順をしっかり考えることが大切です。特に普段しないことをする時は、作戦が決まるまで手をつけないようにしています。
丸太は昔、床柱や梁によく使われていたため慣れており、久しぶりに扱えて楽しかったですが、階段に使うのは初めてでした。
またせっかくの化粧柱にダボ(ビス穴を隠すため埋め込む木材)の跡をつけたくない、という建築家の要望に応えるべく、ほぞ穴を5cmと深く彫り、部材を柱にかませることでビスを使わずに仕上げています。
無垢材のため、組み合わせる相手の木の性質をみて、将来どのように動くかを予測しながら、安全な強度を確保し、かつ意図する意匠にするにはどうしたら良いか…作戦が決まるまで夢に見るほど悩みました(笑)
写真:階段加工中の様子。丸太柱は表面に小さな傷があるために、お手頃価格になっていたものを材木屋でモックの二人が発見。皮を一枚めくるひと手間を加えることで十分な仕上がりに。
大変だけれども凝った設計は面白いですね。外観はわかりづらい少しマニアックな部分ですが、室内空間とあわせて注目してもらえると嬉しいです。
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今週末の開催の見学会にお越しの際は、大工の細やかな手仕事にもぜひ注目してみてください。
イベント概要――――――――――――――――――――――――――――――
山之上5丁目の家 新築完成見学会
1日14組様限定・完全予約制(当日受付可)
日時:10/31(土)・11/1(日) 10:00~17:00
場所:枚方市山之上5丁目(詳細はご予約時にお伝えいたします。)
ご予約・お問合せは 0120-556-327または下記予約フォームへお願いします。
>>見学会予約フォーム
※弊社の完成見学会は、お引渡し前のお施主様のご自宅をお借りして開催しております。大変恐れ入りますが、見学お申し込みは家づくりをお考えの方に限らせていただきます。予めご了承ください。
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※ご来場のお客様へお願い※
会場では新型コロナウイルスの感染予防対策を徹底いたします。
ご来場の際は、下記の点についてご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。
・見学時間は1時間で区切り、時間ごとに二組までの完全予約・入れ替え性にてご案内させていただきます。
・体調がすぐれない方やご不安のある方は、くれぐれも無理をなさらないでください。
・発熱などの症状がある方は、来場をご遠慮ください。
・来場の際はマスクを着用の上、入口でのアルコール消毒、検温にご協力ください。
・情勢の変化に応じて急遽見学会の中止を決定する場合があります。予めご了承ください。
アシスタント中井