長野県·藤森照信の建築と出会って
古い街並み、古民家が好きで全国を車で旅をしています。
その中でも岐阜にある白川郷がたまらなく好きなのです。
茅葺屋根で水車があって、囲炉裏がある・・・
そんな建築と街並みを見るために10年前から季節を変え、多い時には年に3回と何度も訪れるほどです。
(白川郷のベストショット。展望台から見た集落も捨てがたいが、この場所から見るのが一番かっこいい)
そんな古民家好きの私が数年前に長野を旅した時のことです。
衝撃的な建築に出会いました。
それは出発前、息子に「なんかおもしろいところある?」と聞いて教えてもらった、
建築家·藤森照信氏の「神長宮守矢資料館」「高過庵」「空飛ぶ泥舟」という3つの作品です。
神長宮守矢資料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)
大自然の中にぽつんと建つ「高過庵」と「空飛ぶ泥舟」は、二つとも茶室としてつくられているのですが、その外観は「茶室」のイメージとはずいぶんとかけ離れていました。
特に「空飛ぶ泥舟」は、丸い舟を、両端の梯子からのびるロープで吊ってある、まるでブランコのような状態。
長年建築に携わっていますが、この二つの作品を見て「これが建築か!?」と思いました。
その時の衝撃は今でも忘れられません。
正直に言うと、住宅、その中でも木造建築以外、何の興味もありませんでした。
そんな私がこの出会いをきっかけに、今では全国にある有名建築をみて、その面白さを感じるようになっていったのです。
全国にはさまざまな建築や街並みがあり、出会いがあり、車旅はつづきます。
もちろん下道で!
(中島二二男/IFA通信vol.64 2017年10月号より)
IFAユーティリティチームの一員として、現場で日々活躍する中島。
週末には日本中を車で旅をしています。
それもなんと高速を使わず全て下道(一般道)で!
北は北海道から南は鹿児島まで、日本列島を走り回る中島。
連載としてその旅をご紹介いたします。
次回もぜひお楽しみに。(中井)