お施主様のご厚意により、見学会を開催させていただいた山之上5丁目の家。
先週末、無事お引き渡しを終えることができました!
設計はモックケンチクラボ・小坂友恵と浦田彰子の二人。
プロデューサーは樋口が担当しました。
旗竿地かつ不整形、隣地から最大2mほど下がっているため、
油断すると室内が暗くなってしまう敷地環境ながら、家の中心に据えた中庭と吹抜に設けられた高窓によって、一日を通して明るい空間となりました。
写真左)無垢板の框と式台が設けられた玄関。ゆったりとホールに上がれるよう計画。右)玄関からLDKをのぞむ。
写真)手洗いスペース~リビングTV台へつながるタモ無垢のカウンターと、カウンター脚のモアビと合わせたさくら色の壁。
プロデューサーはお客様の理想の暮らしをヒアリングし、最適な家づくりストーリーをご提案する、家づくりの指揮者的存在です。
どんな建物が建ち、どんな日々を楽しんでいただけるか・・・
建築家と同じ目線で創造しながら土地を探し、ローンのご相談から、適正な資金計画づくり、建築家のご提案まで。
IFAの「わくわくする建築家との家づくり」を楽しんでいただくための土台をつくる、縁の下の力持ちの役割も果たしています。
山之上5丁目の家のお施主様の場合、ご希望のエリアでの物件が少なく、希望される条件やご予算(土地+建築費)に合うものを・・・と考えると土地探しは苦戦しました。
範囲を少し広めに、様々な条件の敷地をお客様と一緒に見て回り、
そこでの暮らしや敷地それぞれの長所を活かした建物のイメージをご提案。
土地探しと並行して完成見学会にも足を運んでいただき、
IFAで家づくりをしたらどんな家ができるのか、イメージの共有を重ねました。
そんな過程があったからこそ、今回のような個性の強い敷地での家づくりも任せてくださったように思います。
写真)オールステンレスのキッチンからLDKと中庭をのぞむ。写真左)リビング上部の台形吹抜け、高窓から光が降り注ぎます。右)二階の子供室。上部ガラス窓とすることで、高窓から取り入れた光が柔らかく差し込みます。
玄関から室内に入ると正面に見えるウッドデッキがある中庭。
振り返るとオールステンレスのキッチン。
杉の丸太柱を使った階段。
植物のツタが木にそって伸びるようなイメージでつくられたアイアンの手すり。
空間のアクセントとなる真鍮のペンダントライトなど、
ご来場いただいたお客様には、お施主様の想いが詰まった、居心地の良い空間を楽しんでいただけたかと思います。
見学会にお越しいただきましたお客様、
そして見学会にご協力いただきましたお施主様に、この場を借りてお礼申し上げます。
家づくりはお引き渡しをして終わり、ではなく、住み始めてから新たなお付き合いがはじまります。今後とも末永くよろしくお願いいたします。(中井)
建築家・小坂、浦田(モックケンチクラボ)による設計ポイントはこちら→
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photo by Akiko Nakai