建築家・交久瀬氏が臨んだ、58坪の敷地に建つ30代のご夫婦のためのお住まいです。
枚方市山之上の閑静な住宅街に佇むこのお住まいは、土地探しからお手伝いさせていただきました。
まず出迎えてくれるのは、6mの長さをもつ左官仕上げのアーチ天井の玄関土間。
ご夫婦共通の趣味であるロードバイクの駐輪スペースも兼ねたこのギャラリーのような空間は、まるで中世ヨーロッパの回廊のような趣。そしてその先の陰影のただよう階段を上ると、広くて天井の高いLDKにたどり着きます。
写真:陰影を与えることで次の空間が広く開放的に感じられるような演出に。
生活の中心となるこのLDKの壁は漆喰塗りに加え、一部は中国上海の100年前の建物を解体した古レンガやニューヨークの地下鉄で使われているタイルを採用。また造作家具やテーブル、カウンターをロシア産のナラの無垢材を採用するなど、雰囲気ある素材へのこだわりが随所に。
写真:リビングの壁には、中国上海の100年前の建物を解体した味わい深い古レンガ。写真:キッチンの壁にはニューヨークの地下鉄でも使われているタイルを採用。
リビングから続くルーフテラスは、現代美術作家「ジェームズ・タレル」の作品のように通常の手すりを屋根の高さまで立ち上げ、まわりの民家や電柱、電線などを視界からカットし、空だけを絵画のように切り取っています。
日常生活では特に意識しない、見逃してしまいがちな空の色、雲の流れを感じ、ずっとこのテラスで空を見上げていたくなるような空間を目指しています。
Photo by Shogo Nakashima
お施主様ご夫婦には、家づくり期間中、交久瀬氏と一緒にキッチン、タイル、無垢板、インテリアなど、様々なショールームを巡ったり、GWにはLDKの壁の漆喰塗りにチャレンジしていただきました。
お引越し後にギャラリーに立ち寄ってくださった際、「早く完成させたくて、毎日早起きをして荷物の片づけをすすめています」と楽しそうに話してくださるお二人の顔をみて、こちらも嬉しい気持ちになったことを今も覚えています。
今後も、雑誌を見たりお話ししたりと、ふらっと気軽に立ち寄っていただきたいものです。
さてIFAの完成見学会は、月に1~2回、お施主様のご厚意で開催させていただいております。
お引渡し直前の空間をゆっくりご覧いただける貴重な機会となっておりますので、ぜひご利用ください。(アシスタント中井)
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