はすまがりや
はすまがりや
「はすまがりや」は、北側は枚方の市街地から大山崎方面を、そして南側は生駒方面を見渡せる枚方岡山手町の小高い丘に建つ木造二階建の家です。この家は冬の日当りや、庭と一体化した居住性の高いすまいを求めた結果、斜(ハス)に折れ曲がったプランとなっています。それに依って南側は、居間から食堂、そして和室へとつづく水平の流れる様な空間をつくり出しています。これに対して北側は、坂の下からの見上げを意識し、寝室と個室を"搭"に見立て、垂直性を強調した形としています。いいかえれば、水平の流れという緯(ヨコ)糸に垂直性という経(タテ)糸を紡いだ居住性の高い"紬"のような家となっています。(写真=杉野圭)
注文住宅